公益財団法人 聖バルナバ病院

チャプレンからのメッセージ

チャプレン
チャプレン
司祭 斎藤 壹(はじめ)

● 天ぷらとキリスト教???

《「カーニバル(謝肉祭)」の季節》

2月23日だったでしょうか、テレビのニュースで、今年はイタリア・ヴェネチアのカーニバルのことを報道していました。
地球温暖化の影響か、昨年来“高潮”が何回かあって、床上浸水で衣装が台無しになったとかの話でした。

カーニバルが終わるとすぐ、キリスト教の断食期間「大斎節(レント)」が始まります。
つまり、カーニバルは、肉やお酒などの“好きもの断ち”をする季節の前にドンちゃん騒ぎをする催しなのです。
この大斎節は「イースター(復活祭)」までの、日曜を除く40日間続きます。
カルネはラテン語で肉、バーレは取り上げるの意、つまり断食に関連した言葉なのです。

《「週休」とキリスト教》

イースターは、イエスが十字架に殺され(金曜)、3日目に復活した日(日曜)です。
キリスト教は日曜日を“イエスの復活の記念日”として仕事を休み、礼拝をする日「安息日」として守るようになりました。(ユダヤ教では今に至るまでずっと土曜日が「安息日」)。
これが日本にも伝わり、日曜日が休みとなってきました。かつて日本ではお正月とお盆の「薮入り」と呼ばれる時だけが休みでした。
後に毎月1日と15日に休むようになり、遂に週休が定着します。
日本人も、ちっとはイエス様に感謝しないといけません。
ちなみに今年の大斎始日は2月25日(水)、復活祭は4月12日です。

《断食−「ああ、肉が食べたい!」》

肉食が多い西洋の人が、大斎節に入って肉を食べない。これでは動物性タンパクが不足する。そこでそれを補うため、金曜日だけ魚を食べることを許したのです。
キリシタン時代、バテレン(神父)たちが油で揚げた魚を食べているのを見た日本人は「それは何というものですか」と尋ねた。
すると、何か説明する文章の中に「・・テンポラスなのです・・」という返事があった。
「テンポラス」とはポルトガル語、スペイン語で「斎時—肉食を禁じる期間」を意味します。
「断食期なのです」とか何とかいったはずなのに、それを食品名として理解し、「天ぷら」という名称が生まれた次第というわけです。

意外なところにキリスト教が関連しているものですね。
西洋では「イースター」には復活を象徴する卵(ゆで卵)に色を塗って庭に隠し、子供たちが捜したりして楽しまれてきました。

元来染めたり塗ったりした鶏卵(ゆで卵)を使うが、現代では、チョコレートで作られた卵や、ジェリービーンズなどのキャンディを詰めたプラスチックの卵で代用するようになってきた。
プラスチックの卵には現金を入れることもある。

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